痛みがないから気づきにくい?歯周病のサインとは
皆さんこんにちは。
鹿児島市電新屋敷駅より徒歩3分、武之橋駅より徒歩5分の【さな歯科クリニック】です。
今や「国民病」と呼ばれるほど、罹患している人の多い歯周病。とはいえ、歯周病がどんな病気なのか、あまりご存知ない方も多いようです。
「自分は“きっと”歯周病ではない」と思っている方も、これを読んでチェックしてみましょう。
まずは、以下の項目に当てはまるものがあるか確認してみてください。
- 歯を磨いたときや固いものを食べたとき、歯ぐきから出血する。
- 歯ぐきがはれている。
- 指で歯をさわるとグラグラ動く感じがする。
- 歯と歯の間に食べものが挟まる。
- 歯が長くなったような感じがする。
- 歯磨きをすると歯ぐきが痛い。
- 冷たいものを飲むと、むし歯でもないのにしみる。
- 口臭がある。
もし「ひとつでも」当てはまる項目があれば、あなたは歯周病の可能性があります。
歯周病は誰にでもかかる可能性がありますが、「歯周病にかかりやすい」といわれている方がいます。
まず、免疫力や抵抗力が落ちている場合です。
糖尿病にかかっている人は、全身の免疫力が低下するため、歯周病を発症するリスクが高くなります。
タバコを吸う方も歯周病菌に対する抵抗力も下がったり、毛細血管が収縮することで歯周病の治りが悪くなくなったりという悪影響も及ぼします。
ストレスが溜まっている場合にも全身の免疫力が下がり、細菌に感染しやすい状態になります。
また、歯並びやかみ合わせが悪い、歯ぎしりや食いしばりのクセがある場合も、歯周病にかかりやすくなります。これは歯のお掃除がうまくできないためです。
ほかにも、妊娠中の女性は「妊娠性歯周炎」と呼ばれる歯周病になりやすい傾向にあります。
妊娠すると女性ホルモンが血中に多く分泌されるようになり、血液循環を介して歯周ポケットにも行き渡ります。
この女性ホルモンによって、ある特定の歯周病菌の増殖が促されることがわかっています。
ホルモンの影響のほかにも、妊娠中は唾液の分泌量が減少したり、つわりによってブラッシングが不足したりするため、歯周病が発症・悪化しやすくなるのです。
どんなに毎日しっかりと歯磨きをしていても、歯周病の原因となるプラーク(歯垢)を完全に落とし切ることは不可能です。そこで、定期的に歯科医院でクリーニングを受ける必要があります。
歯科医院では、歯周病の進行度の確認や、プロによるクリーニングで徹底的なプラーク・歯石の除去、歯周病の初期症状である歯ぐきの炎症が観られる場合には、消毒による消炎処置を行います。また、歯並びに合わせたブラッシング方法も受けることができます。
歯周病は大した初期症状がなく進行していくことから、「サイレントキラー」とも呼ばれます。
そのためにも、定期的に歯科医院を受診することが予防に役立ちます。また、一度歯周病が良くなっても、プラークは時間が経つとまた付着していきますので、治療後も定期検診を続けていきましょう。