入れ歯の適切なお手入れ方法とは
皆さんこんにちは。
鹿児島市電新屋敷駅より徒歩3分、武之橋駅より徒歩5分の【さな歯科クリニック】です。
入れ歯をお使いの方は、毎日入れ歯のお手入れをなさっていると思います。
ですが、そのお手入れ方法、本当に合っていますか?
誤った方法でお手入れをしていると、入れ歯の寿命を縮めるだけでなく、お口のトラブルにつながることもあるので要注意です。
入れ歯にも歯と同じように、食べかすやプラーク(歯垢)がつきます。これを「デンチャープラーク」といいます。
デンチャープラークはお口の中のプラークに似ていますが、「カンジダ菌」という真菌(カビ)の比率が高いと言われています。
カンジダ菌は「義歯性口内炎」や「誤嚥性肺炎」を引き起こす可能性が高いので注意が必要です。
また、入れ歯のお手入れが不十分だと、口臭が発生しやすくなる、口内炎の原因になる、入れ歯に色素や歯石が付着しやすくなるなど、さまざまなトラブルの原因になります。とくに部分入れ歯の場合は、クラスプ(歯に装着する金具部分)と、クラスプがかかっている歯に汚れがたまりやすく、むし歯や歯周病になりやすいです。これらのトラブルを防ぐためにも、入れ歯とお口のお手入れをしっかりと行うことが大切です。
義歯用ブラシか歯ブラシを使用して、流水にさらしながら入れ歯の表面のネバネバとした汚れを洗い流していきます。
次に、水かぬるま湯に入れ歯洗浄剤を入れ、入れ歯全体が浸るようにします。
洗浄剤を使用すると、ブラシだけでは落としきれない汚れを除去できます。
1日1回は義歯洗浄剤を使用して清掃しましょう。
入れ歯を浸し終わったら、浮き上がった汚れや洗浄剤を義歯ブラシでしっかりと洗い流します。
また、このような方法以外にも、超音波を使用した入れ歯用の洗浄器で洗浄する方法があります。
入れ歯の洗浄に適した超音波振動で、入れ歯全体の汚れを除去します。
製品の使用法に従い、専用の洗浄剤を併用することで入れ歯を効果的に清掃できます。
入れ歯本体を掃除するほかにも、ご自身のお口の中もきれいにすることも大切です。とくに入れ歯がかかっている歯には汚れがたまりやすいため、丁寧に磨きましょう。
入れ歯を掃除する前に、落下時の破損や紛失の防止のために、流しに水をためるか、洗面器に水を張るなどしておきましょう。また、入れ歯を傷める恐れがあるため、60度以上の熱いお湯は使わないようにしましょう。
入れ歯の内側のくぼみ、歯と歯の間、バネのまわり、入り組んだ形の部分は入れ歯に汚れが残りやすい所です。とくに注意して掃除しましょう。
長く入れ歯をお使いの方ほど、お手入れが自己流になっていることがあります。
ここで一度、初心に戻ってお手入れ方法を見直してみてはいかがでしょうか?
正しくお手入れをして、入れ歯と歯を清潔に保ち、健康なお口を維持していきましょう。