むし歯を放置すると、最終的に●●しないといけなくなる
皆さんこんにちは。
鹿児島市電新屋敷駅より徒歩3分、武之橋駅より徒歩5分の【さな歯科クリニック】です。
歯医者が嫌いでむし歯を放置する方は多いもの。ですが、放置していると最悪の結果を招くことになりかねません。
お口の中は普段は中性ですが、食事をするとむし歯菌などの細菌が歯に付着してプラーク(歯垢)を作り、食べ物に含まれる糖質を栄養にして酸を作り出すため、お口が酸性に傾きます。
この酸が歯の表面を溶かす「脱灰(だっかい)」を起こし、脱灰が進むとやがて歯はむし歯になります。
しかし、唾液や歯磨きにより、歯は「再石灰化」して修復され、再びお口の中を中性に戻していきます。
ですが、歯にプラークが付着した状態で、歯磨きをきちんとしていないと、お口の中は酸性のままです。
そのため、歯の脱灰が進んで再石灰化するタイミングがなくなり、むし歯になってしまうのです。
歯の表面のエナメル質が酸性になり、エナメル質の「脱灰」が進むと、歯の表面に「ホワイトスポット」と呼ばれる白い斑点が現れます。
ホワイトスポットは、ブラッシングやフッ素塗布だけで治療することが可能です。
むし歯が進行すると、歯の表面のエナメル質がさらに溶かされて、その部分が黒ずんできます。
まだ「しみる・痛む」などの自覚症状がないことも多いです。
さらにむし歯が進行すると、エナメル質の内側の象牙質にまでむし歯が進行して、飲食時に歯がしみるようになります。
生活に支障が出るため、と歯科医院を受診する方が多くなるのがこの状態です。
象牙質の内側の神経までむし歯菌が達すると、何もしていなくてもズキズキした痛みが生じるようになってきます。
むし歯がかなり進行しているため、普通のむし歯治療では難しく、「根管治療」が必要になってきます。
この状態も放置すると、やがて歯の神経が死んでしまい、痛みがなくなります。
これは歯ぐきから上の見える「歯冠部」がほとんど壊れ、歯の根っこだけが残った状態です。
また、炎症がさらに顎の骨まで進行して「骨髄炎」を発症して、大きく腫れてしまうこともあります。
歯の根っこの先に膿が溜まった状態ですので、膿を取り除いてからむし歯治療を行いますが、最悪の場合は抜歯になることもあります。
むし歯を防ぐためには、毎日の歯磨きや、普段の生活習慣を見直すことはもちろん、定期的な歯科検診もむし歯予防には効果的です。
むし歯は、痛みが出る頃にはすでに進行している状態です。
定期検診では、むし歯などの早期発見・早期治療ができるほか、フッ素塗布で歯を強くし、再石灰化しやすい歯質することもできます。
また、どんなしっかりと歯磨きをしていても、完全にプラークを落とし切ることは不可能ですので、プロによるクリーニングで歯をきれいに磨きあげることも大切です。
痛みがひどくなるまでむし歯を放置してしまう、その痛みがなくなったからさらに放置…。
このようなことをしてしまうと、最悪歯を抜かなくてはならなくなります。
いくら優れた義歯があるとはいえ、時間的・経済的負担も増えますし、何より天然歯に勝るものはありません。
むし歯かな?と思ったら、早めに歯科医院を受診するようにしましょう。