こんな症状ありませんか?むし歯の兆候とは?
皆さんこんにちは。
鹿児島市電新屋敷駅より徒歩3分、武之橋駅より徒歩5分の【さな歯科クリニック】です。
「むし歯」と聞くと、どんな症状を思い浮かべますか?
これには個人差があり、この差が歯科医院の受診のタイミングとして現れ、治療の大変さにもつながっているのです。
ここでは、むし歯の症状と進行度をご説明していきます。
むし歯というと「歯が痛くなる」と思われる方が多いですが、実は歯が痛くなるのはむし歯がかなり進行した状態なのです。
歯は表面を「エナメル質」で覆われ、その内側に「象牙質」、そして神経が走っています。
歯が痛くなるのは、神経までむし歯が達した状態ですので、すでにエナメル質と象牙質を溶かしてしまった後です。
神経までむし歯が到達していると、神経を取ってむし歯菌を取り除く「根管治療」が必要となってきます。
根管治療は精度が求められる治療で、時間もかかりますし、症状の度合いや歯科医師の技量によっては、再発のおそれも高くなります。
まだ歯が痛くなる前に、冷たいものや温かいものを口にするとしみることがあります。これは象牙質までむし歯が達した状態です。
象牙質には、外からの刺激を受ける神経が入り込んでいるため、痛みまではいかなくても、しみるという症状が起きるのです。
ここで治療を行うと、むし歯の再発を防ぐために、広範囲に歯を削ることになります。
歯は削るほどにもろくなるため、そのうち歯を失うことになりかねません。また、詰め物や被せ物も必要で、そのすき間からむし歯が再発する可能性も高くなるため、治療後も注意が必要です。
痛みやしみるといった自覚症状がなくても、歯の表面に穴が開いていたり、黒ずんだりしていることがあります。これは、歯の表面のエナメル質がむし歯になった状態です。この状態はまだ初期のむし歯ですので、むし歯の部分を少し削って詰め物をするだけで治療が済むことがほとんどです。ですが、症状がないため、この時点で歯科医院を受診されない方も多いのが現状です。
このように、「むし歯」とひとくちに言っても、初期のものから重症なものまでさまざまです。当然、重症化するとそれだけ治療が大変になるだけでなく、再発の可能性も増えますし、最悪の場合は抜歯しか選択肢がなくなります。
先に説明したように、歯磨きをしていて、歯の表面に異変を感じたらすぐに歯科医院を受診する必要があります。また、できれば何も問題がなくても定期的に通院して、検診を受けるのがベストです。
定期検診を受けていれば、ご自分ではわからないごく初期のむし歯を見つけることができるほか、プロによる歯のクリーニングや、むし歯から歯を守るためのフッ素塗布ができますので、むし歯予防に非常に有効です。
むし歯の予防は、歯を守ることはもちろん、治療にかかる時間や費用をおさえることにもつながりますので、習慣化するようにしたいものです。